Claude Code Agent Teamsで複数AIを同時に動かす設定手順


Claude Codeには「Agent Teams」という実験機能がある。これを使うと、1つのプロジェクトで複数のAIエージェントを同時に走らせて、それぞれ別のタスクを並行処理できる。

たとえば「テストを書くエージェント」と「ドキュメントを整備するエージェント」を同時に動かす、といった使い方が可能になる。

ただしこの機能、デフォルトでは無効になっている。今回は有効化から実際に使えるようにするまでの手順をまとめた。

Agent Teamsを有効にする

Agent Teamsは実験的な機能なので、環境変数を設定しないと使えない。

やることは1つ。CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1 を設定するだけ。

設定方法はいくつかあるが、Claude Codeの設定ファイルに書くのが楽。プロジェクトごとに有効化したいなら .claude/settings.json、自分だけ試したいなら .claude/settings.local.json に以下を追加する。

{
  "env": {
    "CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS": "1"
  }
}

.claude/settings.local.json はデフォルトで .gitignore に含まれる想定なので、チームに影響を与えずに個人で実験したい場合はこちらを使う。

ちなみにClaude Codeは設定ファイルの自動バックアップを最大5世代保持している。変更後に動きがおかしくなっても戻しやすい。

表示モードを選ぶ

Agent Teamsを有効にしたら、次は「複数エージェントをどう表示するか」を決める。

設定項目は teammateMode で、選択肢は3つ。

  • auto: 環境に応じて自動で選ぶ(tmuxやiTerm2が使えれば分割、なければ同一プロセス内)
  • in-process: 同じターミナル内で動かす
  • tmux: tmuxで複数ペインに分けて表示

特にこだわりがなければ auto でいい。tmuxを普段から使っている人は、各エージェントの動きが別ペインで見えるので分かりやすいかもしれない。

設定するなら同じく settings.json に追加する。

{
  "env": {
    "CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS": "1"
  },
  "teammateMode": "auto"
}

Subagentsとの違いを整理しておく

Claude Codeには「Subagents」という似た機能もある。名前が紛らわしいので、違いを把握しておくと混乱しない。

Subagentsは、メインのエージェントから「別のコンテキストで動く子エージェント」を呼び出す仕組み。/agents コマンドで作成でき、.claude/agents/(プロジェクト用)や ~/.claude/agents/(ユーザー共通)に保存される。同じ名前がある場合はプロジェクト側が優先。

Subagentsの特徴は、エージェントごとにツール権限を変えられる点。「このサブエージェントにはファイル編集を許可しない」といった制御ができる。

一方 Agent Teams は、複数のエージェントを対等に並列で動かす機能。どちらかがメイン・サブという関係ではなく、それぞれが独立してタスクを進める。

使い分けの目安としては、「特定の処理だけ別のエージェントに任せたい」ならSubagents、「複数のタスクを同時並行で進めたい」ならAgent Teams、という感じ。

チームで使うなら権限設定も確認

Agent Teamsを組織で導入するなら、権限周りも押さえておきたい。

Claude Codeには権限システムがあり、ツールの実行を「読み取りは承認不要」「Bash実行は毎回確認」「ファイル変更はセッション中のみ許可」のように細かく設定できる。

ルールの評価順は deny → ask → allow で、最初にマッチしたものが適用される。つまり「deny」を先に書けば、危険な操作は確実にブロックできる設計になっている。

権限の確認や変更は /permissions コマンドで行える。複数エージェントが動く環境では、意図しない操作を防ぐために一度見直しておくといい。

また、組織でClaude Codeを使う場合はTeamsまたはEnterpriseプランが推奨されている。API課金で使うならConsole経由での招待も可能で、その際は「Claude Code」ロール(Claude Code用キーのみ作成可)か「Developer」ロール(任意のAPIキー作成可)を選べる。誰がどこまで操作できるかは事前に決めておくとトラブルが減る。

まとめ

Agent Teamsの有効化は環境変数を1つ設定するだけ。試すだけなら5分もかからない。

ただし実験機能なので、本番環境にいきなり入れるのは避けたほうが無難。まずは個人の検証用プロジェクトで動きを確認してから、チームに展開するかどうか判断するのがよさそう。

複数AIが同時に動く様子は、見ているだけでもなかなか面白い。興味があれば手元で試してみてほしい。

参考リンク